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  Europe / Start From The Dark

 Start From The Dark

こちらに数曲試聴サンプルがあります(ネタ元:Sawney Bean's Caveさん)

 スウェーデン発、北欧メロディアス・ハードの雄=Europeが見事再結成を果たし、実に12年ぶりとなるフル・アルバムを発表した。しかもメンバーが名盤『Final Countdown』('86)を生んだ黄金のラインナップというこれ以上ないシチュエーションだ。しかし往年のファン、生粋のメタル・マニア達の評価はどうも芳しくない。

 それもそのはず、本作は全曲ダウン・チューニングで暗く重たいサウンドに終始。Joey Tempestのスウィートなハイトーン・ボーカル、John Noramの伸びやかなギター・ソロ、Mic Michaeliによる派手なキーボード・リフ、荘厳華美を極めたコーラス・ワークといったかつてのトレードマークはどれも影を潜め、あの水晶のようにクリアーで疾走感溢れるEuropeサウンドの完全リプレイを期待すると確実に肩すかしを食らう、まさに「”暗闇”からのスタート」といった内容になっているのだ。

 だが最近の若いバンドがどう逆立ちしても出てこないであろう、あの甘美で魅惑的なメロディラインは健在。「今夜俺たちは自分探しの旅に出る / もう失うものなど何もない / 暗闇から出発するんだ」などといった良い意味で”青臭い”リリックも相変わらずで、Nirvana、Pearl Jam、Rage Against The Machine、KoRn、Limp Bizkitらにも慣れ親しんだHR/HMファンならば十分手応えを感じとれるだけのクオリティは保っている。

 ただ今や時代は一巡してポスト・グランジすらも過去の遺物と化し、逆に80年代ヘアー・メタルをほぼそのまま再現したような新人や昔ながらのベテラン勢が好セールスを上げており、こうしたダーク&ヘヴィなサウンドは時代に擦り寄っているようでいて、実は微妙にズレている。往年のサウンドを期待し本作に失望した北欧的様式美愛好家たちの言い分も単なるノスタルジーではないのだ。

 しかしそれと同時に本作はあくまで再結成第一弾であり、「暗闇からの”スタート”」に過ぎないとも言える。今年初めに同じく北欧メタルの人気バンドTNTが80年代の輝きを取り戻した新作『My Religion』を発表してファンを歓喜させたが、その彼らとて97年の再結成当時にはごりごりの重低音サウンドにシフトし、まったく同じように期待はずれと酷評された。ローマは一日にしてならず、ヨーロッパも一日にしてならず。新たなマスターピースを期待するなら、暖かく長い目で見守っていく必要があるだろう。
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